2000年3月4日山梨県勝沼町
天空のフェスタ ぶどうの丘

り平にとって、2000年2度目の生かぼちゃとなったのが、勝沼天空フェスタ。
天気予報では、雨になるといっていたけど、さすがは、“晴れバンド”と異名をとるかぼちゃ商会、きっちりと雨雲を封じ込めてくれた。
何が楽しみかって、練り歩きについて歩くことなのだ。これこそ、ちんどんの醍醐味!それが雨で中止なんてことになったら今日来た意味がなくなってしまうのだ。

さて、9時到着の予定が、1時間も早く、8時に現地入りしたので、余裕でロケハン。ぶどうの丘は、名前こそ丘だけど、どう見ても山!!練り歩きは、JR勝沼ぶどう郷駅からスタートとポスターで確認したので、ガードマン?の人に、駅はどこですかと聞くと、はるか遠く眼下を指差すではないか。岩原さんは、この山道をタイヤコロコロのウッドベースを弾き(引き?押しか!)ながら、練り歩くのか?それとも、豊橋吉田城夏祭りのときのようにゴロス担当で、純アンド牧のツインチンドンか?想像は膨らむばかり。
ぶどうの丘(山)を下り、また、少し上ると駅がある。さすがに時間が早く、駅前でのイベントの準備が始まったばかりだった。
間違いなく練り歩きがあると確信したので、取って返して、ぶどうの丘中腹にある駐車場に車を止め、歩いて駅へと向かった。実際歩いてみると「コリャ大変だ!」と実感したのでした。

駅に着いて、駅舎に併設された喫茶店に入って、コーヒーを飲んだ。そこの女主人が、「今日は、朝から騒がしいですね。」と、話し掛けてきた。そして、「プロのちんどん屋さんが来るらしいですよ」と言ったので、「それを観に来たんですよ!」とすかさず言った。その人はやさしい人で、外で座っていた、今日のイベントの司会者の女性に、「寒いから、入りなさいよ。」と、店の中に向かい入れお茶を出していた。

程なくして、窓の外に目をやると、待ち焦がれていた人たちがワゴン車で登場!大慌てでコーヒー代を払って、かぼちゃとご対面。そこには、なんとミサさんが居るではないか!!!久方ぶりの再開で、厚き抱擁を交わすり平とミサ!・・・と言う事はなく(ないに決まっているケド。)「今年もよろしくお願いします。」と固い握手を交わしました。(^。^)

メンバーは、私服だったのでテントの中で着替え、その中にり平は、お邪魔して(嘘)テントの中は女性陣だけで男性陣は、寒空の下、外で着替え(これも嘘)。交代で着替えていました。

その間、地元勝沼中学校のブラスバンドの音あわせを見学する。
なんか、変わった楽器構成で、打楽器が多くそろえてあった。かぼちゃメンバーも変わっているといっていた。全然、楽器には詳しくないので、うまく説明できないけど、木琴に、鉄琴、電気仕掛けのバイブ、ティンパニー、ドラムセット、ボンゴ等々。管楽器は普通に一揃い。部員がすべて女の子で、顧問の先生が男性で指揮をしていた。(なんだか、二代目代議士みたいな怪しい雰囲気。笑!!)
しかし、演奏はすばらしく、なんだか、郷土芸能の勝沼ぶどう太鼓(が、あるかどうか知らないけれど)という感じだ。
初々しくも頼もしい、そんなブラバンの演奏で、駅を降り立ったお客様を出迎える形で、駅前でのイベントが始まった。(花火もドカ〜〜ン!!)

お約束の町長さんのお話が始まる。思わず知らず、ブラスバンドのすばらしい演奏に聞き入ってしまっていたけど、我に返って(町長さんに失礼です。笑!)控えているかぼちゃをビデオ撮影。そこで初めてサブローさんがいない事に気が付いたけど、だから、ミサさんが来たのかと勝手に納得。そして、ふと見るとなんと、り平に負けず劣らずのかぼちゃ追っかけ(沖縄にも出撃)クミさんが居るではないですか。ミサさんに続いての思いもかけない再会に感激至極。こんな異国の地に同士が!!

駅前からスタート

さて、り平にとって一番の楽しみ練り歩きの始まりです。なんと、駅に降り立ったお客様200名を超える人数を引き連れての大行列。ちんどん屋さんがチキチンとやれば、長い道のりだって、急な上り坂だって、苦にならず、気が付きゃ頂上雲の上!(ちょっと大げさでした。)


「いらっしゃいませ〜!」と元気にスタート。


岩原さんは、鉦(チキチン)。ニーナさんは、アンプをぶら下げてギター。丸山さんはピカピカのサックス。前日に落としてしまって音が鳴らなくなってしまい遭えなく入院。借り物のサックスだった。ゴロサーマキ。赤いベストがかわいい。チンドンジュン。ロングの金髪に、真っ赤なスーツ。ミサさんは、長方形のカスタネット(何というものでしょう?)とタンバリンを手に、背中がちらちらのぞく、変わったデザインの上着。みちゃいけないと思いながら、釘付け(笑)。北原さんは、デジカメ!


手前は、北原マネージャーさんです。

「オブラディ・オブラダ」で、スタート!
しばらくは、ゆるい下り坂。民家の脇の細い路地を練り歩く。

「A列車で行こう」「上を向いてあるこう」を演奏。練り歩きについて歩くおば様たちが、歌いだす。

おば様たちが、後ろのほうに、アコーディオンのお兄さんが居ると、騒がしくなる。
それを聞いたミサさんが、丸山さんや、牧さんに教える。牧さんが、「うちとは関係ありません。」と、言っている。(笑)

構わず、丸山さんが、「さんぽ」と叫ぶ。
何事もなかったように、「さんぽ」を演奏。

おば様達の囁きその1。
おば様A「なんか、浮かれたお兄さんが居るなと思った。」
おば様B「転びそうだったよ、アコーディオンのお兄さん。」

堂々とサブローさんが登場。


愛想振りまく、アコーディオンのお兄さん。

「わたしの青空」

おば様達の囁きその2。
おば様A「なんで、アコーディオンのお兄さん、前行っちゃうの?」
おば様B「一番派手な格好して、遅れて来たのがバレないように。」
そこが定位置なのです。

細い道から片側1車線の大きな道にでる。

ミサさん「り平さん、向こうから撮るといいよ。」と教えてくれる。
道の反対側からぶどう棚を背景にして練り歩く、かぼちゃを撮影。


ぶどうの季節はまだです。

「ヘイジュード」

いよいよ、上り坂が始まる。

急にミサさんが、「はい、持って」と、り平にカスタネットとタンバリンを渡し、その代わりにビデオカメラを奪い取ってしまった。図らずもかぼちゃメンバーとなってしまった。しかし、すかさず、おば様が「タンバリン、やりましょうか!」と、り平の手から奪い取ってしまう。(タジタジ)

「ワン・ツー・ワン・ツー」で、「三百六十五歩のマーチ」を演奏。

テレながら歩いているり平をビデオで撮りながら、「休まない!」と檄を飛ばす。

カメラマン・ミサは、すごい手ぶれ〜と言いながらも、「キャ〜、牧ちゃんかわいい!」と大接写。そして、丸さんをなめるように激撮。勢いあまって、ビデオカメラのスイッチを押してしまい、せっかくカメラマンをしてくれたのに、半分ぐらいしか写っていなかった。(^.^)


丸アップ!(撮影者・ミサ)

「あんまりやってると怒られますので。」と言いながら、メンバーに戻るが、もう、普通ではいられない(笑)。リクエストがあったという「フニクリフニクラ」で、元気よく行進。勢いあまって、手に持ったカスタネットを後ろへ投げてしまって、慌てて拾い上げるというハプニングで、お客様たちを笑いの渦に巻き込む。


拾っている図(背中丸出し!)

踊って、ごまかす図(笑)

ぶどうの丘の入り口に入り、練り歩きも終わり。かぼちゃの演奏が、山伏のほら貝に変わった。

演奏を終えたメンバーは、案内板の下で、練り歩きに付いて来てくれたお客様に笑顔で手を振って迎え入れていた。


笑顔で手を振り、お出迎え。

 遅れて来たサブローさんの山ほどの荷物を一人で持っていたマネージャー北原さんを気遣って、クミさんが、持ちましょうと北原さんから、鞄を受け取る。そこで初めて、あの急坂を重い荷物を持ってきたんだと気が付いた。(さすが)
 り平も遅ればせながらお手伝いをしようと鞄を持つと、サブローさんが、「あっ、自分で持ちます。」と全てを自分で持った。その後姿を見て、子供の頃、学校帰りにジャンケンで負けて、友達の鞄を一人で持って帰った時の事を思い出した。


一種の罰ゲーム!?(だったりして・・・)

相変らず、ずうずうしくも控え室までずかずかと上がらせてもらう。(今回は、仲間が居るので心強い。)
ゆっくりと、休むまもなく、すぐに打ち合わせが始まる。
曲順の書いた紙が配られ、この曲は、こう入ろうとか、いろいろと打合せをしていた。聞いていてさっぱり分からなかったけど、さすがは、プロという感じだった。
実は、サブローさんは、中央に並べてある机にみんなとは一緒に座らず、入り口横の机に一人、反省モード?で座っていたけど、岩原さんから意見を求められたので、打ち合わせの輪の中に入る。(笑)

スタッフの方が、リハーサルの時間ですと呼びに来たので、ステージへと移動する。
北原さんに、見学しても良いですか?と聞くと快くOKを出していただいたので、クミさんともどもお邪魔する。


こんな髪型だったのね。

マイクチェックや、モニターの出力の調整など、なかなか大変だ。
自分たちの音を作り出すために、妥協を許さない。プロだな〜。

どこからか、あ〜あ〜と、声が聞こえる。
なんだろうと思ったら、ミサさんが壁に向かって、発声練習をしていた。
すかさず、こっそりとビデオ撮影。(盗撮!)


♪あ〜〜あ〜〜〜〜♪

ステージを降りて、ミサさんがビデオ撮影しているり平の方に歩いてくる。フレームアウトしたその瞬間に、「お腹すいた!」と言った(笑)。そういえば、控え室にお弁当が置いてあったけど、とても食べる時間がなかったので、仕方がない。

天空のフェスタ ぶどうの丘

司会者のかぼちゃ商会の簡単なプロフィールの紹介の後、


始まり始まり〜!

1曲目、「はじまりのうた」で、ステージが始まる。
とても、山道を登ってきたとは思えないほど、元気なステージだ!
2曲目「マイ・フェイヴァリット・シングス」
3曲目「こころはハレルヤ」
4曲目「うらら」
ミサさんが、高らかと気持ちよく歌う。
り平も気持ちよくなる。

5曲目「リベル・タンゴ」

丸山さん、サブローさんのソロが大迫力。会場が割れんばかりに吹きまくり、アコーディオンの蛇腹が、破れちゃうんじゃないかと思うぐらい激しく演奏し、鍵盤を叩きまくる。


これ、右手は弾いてるんじゃなくて、叩いているのです。楽器は大切に!

ニーナさんがメンバー紹介。
「黒木ミサ〜」が、クッキーミサに、聞こえた。次にサブローさんを紹介しようとして、少し間があいて、「今日は、やめておきましょう。」と、ニーナさん冷たい仕打ち(笑)本当に、紹介しなかった。
 これがないと、ちんどん屋さんじゃないですと、純さんを紹介。あとで、素敵なリコーダーを聞かせてくれますと、丸山さんを紹介。いつもは、大きなベースにタイヤを付けて演奏しながら押して歩いてますと、岩原さんを紹介。こちらもちんどん屋さんの太鼓でゴロスといいます。フランス語ですよ!しゃれてるでしょと、牧さんを紹介。「でも、和太鼓です。」と、牧さん笑いを取る。
そして、どこかはずかしげにさらりと、「私が、リーダーの新名健二です〜」と自己紹介。


岩原さんは、このベースでした。

「沖縄恋唄」の宣伝。
牧「普通のアルバムの大きさで、4曲入で、1000円という非常にお安い。」
ニーナさんビックリしたように
新名「そっそんなに!安いっすねぇ」(もう、知ってるくせに!笑)

続いてマキシシングルの説明。
牧「ちっさいシングルCDじゃなくて、大きい四角い。四角いっつうか、丸い。長方形じゃない方のを出しますので。」
楽しみですね、どんなのでしょう。大きくて、四角くて、丸いそして長方形じゃないCDって!!(笑)

次に、自分たちでレコード会社を作って、そこでの第1弾が「沖縄恋唄」と紹介。
牧「インディーズレーベルって言うんですか、自分たちで作って。」
新名「“孫”と一緒ですよ。今、流行ってるでしょ。お母様方。」と、アピール。
孫ぐらいメジャーになって欲しいッス。

牧「わたしたち、地元のバンドに見えますか?見えます?ホント!うれしいなぁ」
ミサ「(他のお客さんの反応を見て)見えない、見えないって。」
牧「うなずいてくれた人がいたので・・・・」
り平も、地元のバンドには見えませんでした。(笑)

待ってました!
6曲目「沖縄恋唄」
当然、いっしょに口ずさむ。>り平(^_-)
思えば、今年2回目のウチナー。お正月は、広島で純アンド牧の歌で、今日は、ミサさんの歌で。どちらもいいっすよ〜、いやほんと!!

ここで、マキシシングルの収録曲が紹介される。
(沖縄恋唄他3曲。笑!内緒にしておいたほうがいいでしょう。)

最後の曲(7曲目)は、「今夜はしあわせ」

ミサさんとサブローさんが一緒にゆれる。

おめで〜と〜、今夜はしあわせ〜♪と、り平に向かって、歌ってくれた。(たぶん)


ね、カメラ目線でしょ!

竹に雀で、ステージを下り、会場を練り歩き、外に出た。生憎、小雨がぱらついていたけれど、気にならない。
きっと、屋外での演奏が、屋内に変更になったので、天気の神様がチョットやきもちを焼いたのでしょう。


丸山「センチメンタルジャーニーメドレー」
新名「それはちょっときついな。」
丸山「長すぎますか?」
うんぬん、かんぬんありまして、「わたしの青空」が演奏されました。


♪それでは皆様、さ〜よ〜お〜な〜ら〜♪

本日の営業は、全て終わり。
控え室に、お礼を言いに行くと、まあまあ、ゆっくりしていってくださいと、ニーナさんが、おっしゃってくれたので、ドカンと座り込む。

今撮った、ビデオをプレビューしたり、
ニーナさん、サブローさんは、天空の湯へ入ったり、(り平も入りたかったけど、運転があるので、眠くなるとやばいのでやめておいた。混浴だったら・・・)

岩原さんがギターを弾いて、ミサさんが、歌を歌った。ほんの少しだけど。どうやら、新曲らしい。(なんか、かわいい感じの歌。)

かぼちゃの皆さんのお迎えの車が来たというので、一同腰を上げ、外へと向かう。あたりまえだけど、結構な荷物。(大変だ!!)

それではまた、野毛とパンプキンジャムVol.2で、お会いしましょうと約束をして、メンバーアンドクミさんの乗るワゴン車を見送る。みんな手を振ってくれたので、テレながら、り平も手を振る。

こういう分かれ方は初めてだったので、なんだか、胸が痛かった。一人取り残されたよう。(-_-;)

でも、今撮ったばかりのビデオを流し、雨の高速にビビリながら、家路を急いだのでありました。(^_^)v

以上。山梨県勝沼「天空のフェスタ ぶどうの丘」のリポートでした。
相変わらず、間違い、思い込み等。あると思います。
間違いの訂正、また、読んで頂いた感想など、“かぼちゃ畑”に書き込んでやってください。メールでもOKよん!!